ご遠慮ください

電車の中での通話禁止のマナーについての話を見かけたのですが、その中で「ご遠慮ください」はやっちゃだめではない、という意見があってびっくりしました。あまりに堂々と書いてあり、しかも、緊急連絡等での電話まで禁止してしまうと、それによって鉄道会社が訴えられる恐れもあるから禁止はできない、なんてもっともらしいことまで付け加えてあったので、思わず信じてしまいました。

とは言え、そんな話聞いたことないしおかしいと思って調べてみましたが、「ご遠慮ください」は止めてくれの婉曲表現であるとの結論に達しました。同様に「控えてください」も控えることを求めているのではなく、止めることを求めているのは同じです。ご遠慮くださいは禁止ではないという意見もいくつか見かけましたし、そういう人が多くなって来ればそうなるのでしょうけど、現状、ご遠慮ください派やめろの意味というのが一般的だと思います。

ちなみに、「ご遠慮ください」の遠慮は自発的にするものであり、それを他人に求めるのはおかしい、という話を見かけました。間違った日本語とまで書いてありましたけど、日本語の専門家でもない身からは問題なさそうに見えます。

元々の電車等での通話は、うるさくなければ構わないのですが、夜遅い電車等、そもそも会話自体やめてほしいと思う時はあります。昔の電車は轟音だったし、モーターのついている車両も今より多かった*1ので、電話ではどうしても声が大きくなったのも確かですが、今は電車も前よりは静かだし、電話の性能もよくなりましたからね。

会話がよくて電話がダメなのは、「大きな声はダメ」と言ってもどこからが大きな声なのか曖昧だし、大きな声でしゃべってる人は自覚がないことも多いので言うだけ無駄な一方、電話は見た目にも分かりやすいからかな、と思ってます。

*1:東海道線15両編成のうち、昔はモーターが付いているのが8両、今は6両です。ただ、E233系ではまた8両に戻ってますけど。