ジタハラ上司とフラリーマン

ジタハラ

昨日のニュースかなにかのTV番組で取り上げられていたのがジタハラ上司とフラリーマンです。どちらも働き方改革(=休み方改革という言い方をしているところもあるそうです)に関連したキーワードです。

ジタハラ上司とは「時短ハラスメント」の略で、残業するな、定時で上がれとうるさいが、仕事量を減らしてくれない上司だそうです。「上司」は要るの?と思いつつ、まあ、残業するなと言うのは上司なので、セットなのでしょう。まあ、そもそも上司ももっと上から言われたことをそのまま言ってるだけなんですけど。

ジタハラという言葉がはやっているかはよく分かりませんが、どこぞの新語。流行語対象の候補よりは実感がありそうです。

フラリーマン

フラリーマンはそうして定時とかで早く退社したものの、すぐには家に帰らないでふらふらしているサラリーマンだそうです。
帰りたくないでふらふらしているケースと、あまり早く帰ってこられても困ると言われるのでふらふらしているケースがあるそうです。
せっかく早く帰れるので普段は営業時間的に行けない店に行く、というのはふらふらにはいらないと個人的には思ってるのですが、それも該当と言われると、自分もフラリーマンです。

ジタハラ問題

ジタハラについて検索してみたら、以下のような物語仕立ての記事が見つかりました。

「ジタハラ(時短ハラスメント)」が急増する日経ビジネス

まるで嫌味な上司が出てきてあれこれ言うが、結局自滅する某TV番組の事例になりそうな話です。ただ、この記事はこの問題をクローズアップするための事例としては分かりやすいのですが、そもそも別の問題があるよね、という話もあります。

宿題の件で正解が出せないように、この件も社長の言うようなきれいごとで解決できるのかと言えば、疑問に思う人も多いようです。実際、目標達成必至というのが問題じゃないかとか、社長が行っていることは課長に対する逆ジタハラ*1じゃないかという話もあります*2

*1:解決方法を示さず部下に時短を強要するのがジタハラなら、マネジメントの手腕だと言って課長に責任を押し付けてる社長は逆ジタハラじゃないか、と。

*2:もちろん、評価の仕方として現時点の売上だけじゃなくて、予材を見るというのは正しいとは思います。が、それを周知しているのかとかと言えば、あの話の流れでは怪しいですよね。平から見ればジタハラ上司がやり込められてスカッとした、で済む話ですが、問題全体を考えると何も解決していない、とも言えます。しわ寄せの先がどこに行っているかと言うだけです。そもそも、とくにやることもないのにしている生活残業ならともかく、この例ではそういう話ではないので目標設定とか、人員不足に何の手当もしていないとかいう経営層の問題であって、それを一課長に押し付けるのはいかがなものかと。