ドコモ、夏モデル販売中止
中止というか、不具合があるので一時的に販売を停止して、対応を行うという話です。22日に、NEC製のN-06Aがiモードブラウザ関連の不具合のために販売中止になりました。それと同様の不具合で25日にパナソニック製のP-07Aも販売中止になったそうです。また、今月中に発売開始の予定だったNEC製のN-08Aと富士通製のF-09Aとシャープ製のSH-06Aも販売延期だそうです*1。発売済みのものも含めて、どれも出荷したか出荷直前でしょうから、この不況下になかなか大変なことかもしれません。規模や分野がまったく違いますが、ソフトウェア産業の片隅にいるものとしては身につまされます。
発売済みのNとPは今回の目玉である拡張iモードブラウザ関連の不具合です。F,SHについても同じ理由という噂です。それが共通的な部分なのか、各社固有の部分なのか、はたまた延期の2社は実際に不具合が見つかっているのか、それとも前2社の不具合発見により徹底的に検査をすることになったのかは分かりませんけど*2。
一部にNからPまでの3日間の空白について穿った見方があるようですが、さて、どうでしょう。期末ならとりあえず販売実績を稼ぐというのはゲーム業界ではあるらしい話を聞きますが、ドコモ的には対策費用をメーカーに持たせたとしても、あまりうれしくはないような。ソフトウェア開発者ならわかるでしょうが、異常系の処理ってのは面倒なもので、第一報では限定的な情報だけだったので正常形だけテストして問題なしと回答したが、その後詳報が来たので試してみたら実は想定外の処理で問題が発生した、なんてのはありそうな話です。コンテンツ屋は仕様通りにつくったと言うし、メーカーも仕様通りだと言い張るしで、結局、メーカー側が負けたのだったりして。
拡張iモードブラウザって実にうらやましい話だったのですが、こうなってしまうとチナauは無難な機能拡張でよかった...なんてことはないですが。ドコモが売り抜ける気だったと言うより、この夏の売りにすべく無茶な工程をメーカーに強いた様な気がするのは、メーカー側の人間だからでしょうか*3。