実は定額給付金はよいことらしい

定額給付金はすごく叩かれているが、実は良い政策だ、という趣旨のサイトを見ました*1。大ざっぱにまとめると

  • 実は諸外国でも広く行われている*2
  • 2兆円を定額給付金で使えば最低でも6千億円の経済効果がある
  • 諸外国でも麻生首相の経済対策は評価されている(が、まったく報道されない)
  • おまけ:減税では景気対策にはならない
  • おまけ:定額給付金は経済対策のごく一部なのに、これだけ取り上げて、叩かれる

というところでしょうか。まあ、極論だよな、というのもあるし、良い点ばかりを取り上げている面はあるのでしょうが、マスコミの給付金たたき、麻生たたきと併せるとちょうどバランスが取れるかと。

ちょっと前の民法のテレビ番組で、給付金についての議論を見ました。なんか有名らしいおばちゃん*3が、給付金は愚作だ、人気取りだ*4、意味がない、と喚き立てると、弁護士のおっさんがそんなこと言ってもやることになるんだから、有効な使い道を考えようという様なことを言いました。するとおばさんは、いやいやこんな愚作はダメだ、与党はダメだ、麻生はダメだ、もっと他に使い道がある、とか言い出すわけです。具体的にはなんだとと問われると、福祉だとかなんだとか答えたかと思います*5。そんなわけで、ちっとも実のある話じゃないものですから、だんだん気の短いおっさんもキレてくるわけです。あげくには「あんたバカだろ」みたいなことまで言い出すわけです。でまあ、これだけ番組で見てると、あきらかにおばさんを罵倒するおっさんが「悪」なわけで、給付金に反対する庶民=おばさん*6が給付金に賛成する自民党支持者=おっさん*7という構図をつくってるわけですね。そこに和民の社長が「まあまあ」と割って入るわけです。で、なんとなく理性的に収めるふりをして、まあ、給付金は良くないよね、という落とし方をする、と。

まあ、給付金がよいのか悪いのか、上の話が本当なのかは置いておくとしても、一連の給付金報道がおかしいのは確かです。なにしろ、どうすれば景気対策になるのか、という議論が一切無く、とにかく給付金はダメ、そんな政策を採る与党はダメ、政権交代だ、という報道しかされないのですから。新聞でも連日、麻生政権はダメ、としか報道していません。やれ支持率が低い、やれ選挙で選ばれた内閣ではない、解散して民意を問うべきだ、という一つの意見しか報道されていません。これははっきり言って異常です。戦前の新聞がみな揃って戦争推進の記事を書いた状況と何が違うのでしょう。言ってることが正反対だと言うだけで、やってることは同じじゃないですか。

*1:これをかいている時点で「定額給付金」でgoogleで検索すると3番目に出てきます

*2:国籍法改悪とか、「諸外国でも行われている」とか好きな人が多いですが、なぜかこれについては触れられないですね。

*3:なんか、弁護士だか検事だかやってる人だったか。

*4:上のサイトにも書いてあることですが、野党やマスコミが言うように国民の多くが反対しているのであれば、人気取りにはならないんですよね。

*5:これも便利な言葉ですよね。エコとか福祉とか環境対策だとか温暖化対策とか言っておけば、とりあえずいいことみたいな。福祉に金を使う、は全然具体的じゃなくて、福祉の中のどういう方面にどういう意図で、どれだけの金を使って、それによってどういう効果があるのかを説明できないと意味がないんですけどね。

*6:別にこのおばさんは庶民ではない。言うなれば、田中真紀子が「主婦の感覚」とか言うようなもの。

*7:別におっさんは自民党支持者でもないし、給付金に諸手を挙げて賛成しているわけでもない