添削

言いたいことは分からないではないが、脱炭素そのものは原発も含むだろうという突っ込み多数。自然エネルギーとか再生可能エネルギーと言えばよかったのにね。字数制限を気にしたのかな。
あと、てにをはがおかしいように感じるので添削してみました。

東日本大震災。信じさせられていた神話を正したい。
世界は脱炭素社会が潮流になってもなお、日本は原発再稼働の道を歩もうとしています。私たちは、原発のない社会に向けた一歩を踏み出したいと考えます。

こちらが元ツイート。脱炭素社会は目をつむるとしても、「世界は」はちょっと違和感。「世界では」とか、もうちょっといじってこんな感じでは。1行目はそのままで構わないので削りました。

脱炭素社会が世界の潮流になってもなお、日本は原発再稼働の道を歩もうとしています。私たちは、原発のない社会に向けた一歩を踏み出したいと考えます。

字数は変わらず。ただ、なってもなお、がちょっと気に入らない感じが個人的にします。そこを強調したいのは分かるのですが、なんかしっくりこない。まあ、個人の感覚です。

脱炭素社会へと世界が舵を切る中、日本は原発再稼働の道を歩もうとしています。私たちは、原発のない社会に向けた一歩を踏み出したいと考えます。

こんなもんでどうでしょう。でまあ、そもそも問題の脱炭素社会が残ったままなので、最終的にはこんなで。日本語としては「世界が」をいちいち断らなくても、日本の対語として容易に想像できるので不要とも思います。

まあ、確かに世界の「脱・炭素化」、「低炭素社会」の文脈で原子力が出てこない*1のは確かなので、そこを踏まえて言っているなら間違ってはいないというのも確かです。ただ、日本における「脱・炭素化」はかって原子力を踏まえて語られていたのも確かなので、そこを明確化する意味でも、こうすべきではなかったでしょうかね。

再生可能エネルギーへの世界的な潮流に抗い、日本は原発再稼働の道を歩もうとしています。私たちは、原発のない社会に向けた一歩を踏み出したいと考えます。

長くなってしまいました。
ただ、正直「再生可能エネルギー」って日本語も違和感があります。だって、何が再生可能なの?って思いませんか?
これは英語の「Renewable」の邦訳です。renew-ableだと思いますが、renewに再生なんて意味はあまりなさそうです。更新とか交換とか補充とか新しくなるという意味です。再生を和英辞書で引いても「renew」なんて出てきません。ニュアンスとしては継続して新しいものが供給される、ちょっと意訳すると無限に湧き出る、という感じでしょうか。なので個人的には再生可能エネルギーなんてよくわからないものより自然エネルギーでよいのでは?と思います。多少短いし。

個人のエネルギー感

なお、ちょっと添削したくなっただけで、別に自分は脱・炭素化推進者ではありません。と言うか、原発事故後も実質的な選択肢は原子力しかないと思ってました。だって、国土の狭い日本は、太陽パネルや風力発電で電力供給を賄うことなんてできませんから。

それに待ったをかけたのがNHKスペシャルの「激変する世界ビジネス “脱炭素革命”の衝撃」です。もはや、やってないと相手にされない世の中になっていたのです。国内需要だけですべてをまかなえるなら別ですけど、そうもいかないので、脱炭素はもうしないといけないものです。
脱炭素だけなら原発もありですが、欧米の言う脱炭素は再生可能エネルギーのことなので、原子力もアウトです。本当ななんらかのブレークスルーを期待して研究自体は続けないといけないと思いますが、今の所それを表に出すことははばかる感じです。

なので正直今は迷っています。でもまあ、石炭・石油火力発電所売りますはアウトだし、原発もあまり出せないのも確かでしょう。そしたら、再生可能エネルギーに頑張るしかないのも確かです。とは言え、今すぐ全部の原発止めます、というのもちと乱暴でしょう。かならず「今、何とかなってるじゃないか」って言いだす人が居ますけど、結果的に何とかしているだけです。しかも、化石燃料を使って。

*1:その主流たる欧米は最初から眼中に入れてないし、いまだに原子力を推進している中国ですら、土地が広いこともあって原子力より自然エネルギーに力を入れようとしています。というか、EVシフト同様、そちらの方が金になるのが分かっているからやるのですけど。その点、日本企業は甘すぎました。