調布飛行場小型機墜落事故

読売新聞で「安全速度に達しないまま離陸か…停止もできず?」という記事が出ています。具体的に何らかの数字が出ているわけではなく、可能性があるというレベルの話らしいですが、事故調から出てきている話みたいです。
これが本当だとすると、操縦ミス(判断ミス)ですね。仮に機体、エンジンにトラブルがあったとして、安全離陸速度まで達していないのに離陸を続けたのですから。もう止まれなかったのでは?という話もありますが、離陸決心速度というものが有り、その速度に達したら離陸しなければなりません。そこまで達していたのかが焦点ですね。
なお、読売の記事では単純にこの機種だといくつという数値を挙げてますが、通常、積載重量や当日の気象条件で変動するものです。その計算を間違えていたという可能性もあるかもしれません*1
なんか、事故当初から機体のトラブルの話ばかりで、あまり操縦士の問題については触れず、やたらと「信頼できるパイロット」とかよい人物だったみたいな報道ばかりなのが違和感を感じます。トラブルがあろうとなんだろうと、最終的な責任は機長の判断に委ねられるのですが。飛行中に突然停止したとか言う話でもないのですから、機長の責任が全くないということは考えられないし、出てきている情報からすると、機長の操縦ミスないし判断ミスの比率がかなり高そうです*2

*1:通常、自動計算すると思いますが、パラメータを与え間違えた、とか。

*2:まあ、機体の整備不良を否定する材料もないですけど、点検をろくにしなかったとか、最終のエンジンチェックをしなかったとか、出力が出てないのに離陸を続行したとか、本当だとすれば典型的な「慣れ」によって注意を怠ったことによる人為事故です。これは中堅の一番の事故原因です。