週アス最終号

いよいよ廃刊(自称、電子版への移行)ですね。古川氏がコメントを寄せていて月刊「ASCII」を創刊した頃のアスキー社のことを取り上げてましたが、かっての「ASCII」を知るものとしては「週刊アスキー」なんて比べるべくもない存在です。「ASCII」と「アスキー」は違うものと認識しています。
70年代、4大マイコン誌(当時はパソコンではなかった)と呼ばれた、「I/O」、「マイコン」、「RAM」と共に「ASCII」も産まれました。マイコンは入門誌、I/Oはゲームのダンプリストが付いていて雑誌代だけでいろんなゲームが遊べました。RAMは自分が唯一買わなかった雑誌なのであまり記憶がないです。それと比べてもASCIIは個性的な雑誌でした。編集者の趣味が前面に出ていたところは週アスやEYECOM、LOGiN等の週アスの系列と同様ですが、それがコンピュータのマニアックな方面だったのが特長でしょうか。もちろん、ホビー的な記事も多くありましたけど。取っつきやすいマイコンで入門して、物足りなくなるとゲーム方面(つくる方)主体だとI/O、ゲームに限らず総合的なコンピュータというものの活用の方向ではASCIIというのが当時の流れだったかと思います。
本来は継ぐはずではなかった「アスキー」の名を継いでしまったのが週アスの一番の問題だったのかも。
一時は朝の通勤電車にも他にも1人や2人は持っていた週アスも、スマホ全盛時代になると途端に見なくなり、今回の廃刊となってしまいました。まあ、ソフトバンクを叩いていた頃が全盛期でしたね。その後、屈服してからは当たり障りのない暇つぶし雑誌に堕したので、廃刊は時間の問題でした。
今後は電子版のみとなるわけですが、今までと同じであれば、まあ、やはり時間の問題でしょうね。電子ならではの特色が出せるのか、次号に期待します。少なくともリフローには対応してくださいよ。広告はどうなるのでしょう。まあ、今も広告はほとんど取れていないと思います(ここ1ヶ月は電子版しか見ていないのでよく分かりませんが)。逆に、広告がなくなれば広告主に遠慮する必要も無くなるので、以前のようなもっと踏み込んだところまでできるはずですが、はてさて。

最終号もやはりツッコミどころが満載でした。
高城某の記事中、iTunesの売り上げが落ちているという記述。前後の文脈からアナログへの移行を臭わせてますけど、本当ですかね。iTunesの売り上げが落ちたのは定額音楽サービスの台頭じゃないのですかね。
とほほ会の14万円の話。同じ14万円なのに...って、そりゃもっとかかると思ってたけど14万だったのと、もっと安いと思ったのに14万だったのでは、同じ14万でも受ける印象は全然違うでしょ、と思うのはとほほを解せない無風流者だから?