今週の週アス

事実上の廃刊へ

大義名分としては電子版の方が売れているからそちらに舵を切ると言うことですが、最近の紙質の悪化や広告の減りっぷりを見てると、おそらく広告が集まらないのではないかと。なので、通常ならば(限りなく廃刊に近い)休刊とするところですが、電子版へということにしているのかと思います。

WEB版である「週アスPLUS」にもこの話が出ていますが、週刊ツイート数が現時点でぶっちぎりです。月刊800万UUと称していますが、ツイートは今日出たばかりの廃刊のお知らせが圧倒的になる程利用者が少ないみたいです。

以下、お知らせより引用です。

週刊アスキー
「完全ネット/デジタル化」によって最強になります

 週刊アスキーのネットメディア『週アスPLUS』が月間800万UU超を記録、国内最大クラスのデジタル情報サイトに成長し、NTTドコモ様のdマガジンをはじめとして、週刊アスキー電子版も好調に読者様を増やしています。私たちの情報コンテンツをお届けする手段として、これらネット/デジタルの割合が圧倒的に高くなったため、週刊アスキーは5月26日発売号にて印刷版の刊行を停止、6月よりネット/デジタルに完全移行します。

まあ、まずは冒頭の「最強」発言ですが何を持って最強なのかが全く不明です。
電子版については、確かにBOOKWALKERでもランキングの上位に入っていますが、数字は不明です。具対数を出さないところを見ると、出せない数字なのでしょう。それに比べて紙版は圧倒的に少ない、と言うことでしょう。
確かに、以前は同じ電車の車両の中とかでも1人か2人くらいは週アスを見かけました。が、今は誰も紙版はみていません。かと言って、電車内で見るために、あの見にくい電子版を買ってるとは思えないので、通勤時などに週アスを見るということはほぼ無くなったのかと。

電子版は発行間隔を自在に調整して即時性を高めつつ、既存のネット専業メディアにはない良質なコンテンツをお届けします(デザインは、従来の誌面デザインを踏襲します)。『週アスPLUS』はスマートニュースやグノシー、Yahoo!ニュースといった外部サービス各社様との連携を一層強化し、規模の拡大をめざします。また、この機に『週アスPLUS』を『週刊アスキー』と改名、より幅広いみなさまへのアピールを実現します。

発行間隔を自在に調整って、それ週刊じゃないですけど。紙がなくなるのに電子版の誌面デザインを変えないとか、何を考えているのでしょう。電車内でなければ週アスなんかわざわざ読まないので、見にくい誌面レイアウトにこだわるなら週アスともお別れですね。

なお、電脳なをさんは連載終了だそうです。確か、電子版には掲載されていなかった*1と思うので、そのためでしょうね。

こういう話が出ると紙媒体のどうたらこうたらいう話が出てくるかと思いますが、週アスの場合は中身の薄さ(最近は物理的にも薄くなる一方でした)が原因です。

単なる廃刊を「完全ネット/デジタル化」なんて見苦しいいいわけをして、恥の上塗りです。早く「アスキー」の名前を外してください。もうアイコン(EYECOM)に戻しましょうよ*2

*1:最近は電子版見てないので知らないですが。

*2:週アスは元々PC等とはまったく関係ない「週刊アスキー」という失敗した雑誌の名称を引き継いだだけで、実態はEYECOMという雑誌です。由緒ある月刊「アスキー」とは一切関係ありません。