今週の清盛

内大臣藤原頼長の初登場。大河は新撰組以来*1山本耕史さんが演じています。大河ドラマのサイトの人物紹介では清盛、義朝ら武士の前に立ちふさがる大きな壁とありますが、どちらかというと作中ではまだ高階通憲とぶつかるといった方がよいような。今回も清盛と頼長の対決の後、通憲と話をしていました。

さて、今回のタイトルは「宋銭と内大臣」というわけで、頼長は清盛を知るために引っ張り出し、清盛はそのことで己の未熟を知るという話。しかし、頼長でなくとも清盛の論理は勢いだけの開き直りとしか聞こえないでしょう。

それにしても、天地人坂本龍馬、江と腑抜けた大河が続いたところに、なかなか骨太な大河がやってきました。視聴率的には苦戦しているようですけど。まあ、主人公が途方もない夢を見たと言う点では龍馬伝に通じるところがあるのですが、こちらはその裏にどちらかというと猪突形の清盛を脇に置いての権謀術数の話があってよいです。この後、清盛が権謀術数の世界に入ってくるのかがよく分かりませんが。その代わりと行ってはなんですが、女子受けしそうな豪華イケメン陣を据えて視聴率を取ろうとしていたようですが、その試みはあまりうまくいかなかったようですね。あまり視聴率が悪いと、また腑抜けた視聴率が取れる大河になりそうですが。

個人的には関東人として源氏贔屓なので今まで平清盛はよいイメージはなかったのですが、なかなか面白い人物というのが分かっただけでも、今作の大河の価値は十分にあったと思います。

*1:Wikipediaによると、その前にも「信長 KING OF ZIPANG」にも出ているようなので3作目