風力で原発40基分

なぜか環境省自然エネルギーでの発電量を試算して、一番見込みがありそうなのが風力だという話。ただ、報道だと細かい話が分からないので何とも判断できないが、単位がKWとか行っている時点でピークの発電力だとすると、そんなものは半分意味が無い。ただ、稼働率を24%とも書いてあるので、まったく考慮してないわけでも無さそうで、結局、バカが間に入っていると伝わることも伝わらないという伝言ゲームになっている。

どちらにしろ、地域によって格差もあるので、割と適している東北地方で発電した分を足りない地域に回すにしても、今起きてるような問題があるので難しいとか、現実には難しそうである。まあ、この数値だけが一人歩きして、原発反対派がそれ見たことか、原発は不要だったんだ、とか騒ぐのでしょうけど。そもそも、風力みたいな村がある発電では、産業的には使えない。もちろん、過去何年かの気象データを元に、どこかで風が止まっていても別の所では吹いているから、過去の実績値から言えば最低○○KW〜最大で○○KWの発電が可能、という試算であれば意味がある。そうでないならば、あまり意味がない。まあ、この試算の目的は、あくまで自然エネルギーの中から有望そうな物を探すということらしいので、そういう意味では目的通りなのでしょう。環境省ではこのくらいが限度でしょうか。

ただ、この記事には太陽光発電と小規模水力発電の話がついでに出てきて、これらはいまいち、としか書かれていない。これが記者がバカ(あるいは読者が知ってるのはこれくらいだろうと見下している)なのでそれらしか上げてないのか、そもそも試算でそれらしか検討しなかったかは不明。まさか後者ということは無いと思うが。なぜ太陽熱や地熱が出てこないのか。地熱などは太陽光や風力と違って、24時間安定的に使え、すでに実績もあるというのに。環境省的には、地熱はあまり認めたくないのかもしれないが。

しかし、今こそ地熱に対する偏見や迷信を払拭するチャンスだと思うのだが。

どちらにしろ、仮に原発Noに舵を切るというのであれば、現在のような送電モデルではなくて、スマートグリッド地産地消を進めて行くしかないような。東北をエコタウンにとか夢物語を語る前に、震災で浮き上がった問題点から危機をチャンスに変えていかないと*1どうしようもないだろうに、と思いつつ、選挙の時だけ大衆迎合して、普段は内ゲバか密室政治の日本の政治家にそれは無理だよな、と。明治政府やその元老達は好みでないが、お前ら明治政府の元老達の墓前で土下座して謝ってこい、と。

*1:とりあえず、今思いつくのは、東京解体と地方分権スマートグリッド、鉄道復権辺りか。