尖閣問題

政府は釈放に関与していない

ほとんど信じてる人はいないとは思いますが、仮に1000歩譲って政府が釈放に関与していなかったとします。で、その政府は地検が釈放を発表したときに、なんと言ったのでしょう? 地検の判断を支持すると答えたと記憶しています。それなのに、今更、地検を批判するのはなぜなのでしょうか?その時その時の風向きで適当に話してるとしか思えないのですが、なにか論理的な説明があるというのならば、きちんと説明してもらいたいです。

中国は当たり前のことをしているだけ

という論調があります。まあ、何をしたいのか分からない日本政府に比べれば、はるかにわかりやすいですし、もともと中国はそういう国ですが、だからといって、それを是とするという主張はあり得ません。まあ、上記のように言ってる人も、諸手を挙げて支持しているというわけではないでしょうが、ちょっと不用意な発言かと思います。

そもそも、尖閣諸島は有史以来日本の領土です。資源が見つかってから中国や台湾(まあ、どっちにしろ中国には違いない)が横槍を入れてきたものです。ただ、だからといって安心というわけではなく、重要なのは実効支配していることを世に示すことです。だから、中国も既成事実を作るために騒いでいるわけで、それは彼らにとっては当然のことですけど、もちろん、日本としては看過すべきことではありません。従って、彼らは当然のことをしているなどと言うのは、中国の尖閣諸島領有の主張を認めているに等しいものです。まあ、関係ない国から見て、どちらの政府がやることをやっているか(どちらが正義かではない)という話であれば、そう言いたくなる気持ちは分かります。