陰謀論者は色々なことを考える

先日のフェデックスの成田空港での着陸失敗事故についての陰謀論というのを見かけました。産経などで着陸失敗より前からの燃料漏れの可能性についての報道がありましたが、それを元にして

  • 燃料タンクに工作されていた
  • 積み荷は北の某国の劣化ウランだった
  • アメリカの情報期間によって仕組まれた事故だった
  • 目的はアメリカの戦争に協力させるための恫喝

という推理を組み立てていました。いや、すごいですね。そもそも、そういう可能性があるかもしれないという話を「燃料漏れの可能性が強い」とか言い切ってますし。なぜ北の某国の劣化ウランとやらが中国経由で日本に持ち込まれ、それはどうするつもりだったのか(どこかへ運び出すつもりだったのか、それとも国内に持ち込むつもりだったのか)とか、それをどうやってアメリカの情報期間が知ったのかとか*1、燃料タンクに細工しただけでなんで事故って横転するのかとか、炎上しちゃったら恫喝にならないじゃないかとか*2、恫喝するならばこんな回りくどい事する必要ないじゃん*3とか、戦争に協力させたいのに放射能汚染してどうするのかとか、色んな事をすっ飛ばしてしまってます。

ちなみに、問題の積み荷についてですが、可燃性の液体400キロが積まれていたという報道がありました*4。他にも色々危険物を積んでいたようです。

*1:まあ、陰謀論者の説に従えば、アメリカの情報期間は何でもできる事になっていますから、これくらい不思議じゃないですけど。でも、何でもできる割によく失敗するんですけどね。陰謀論者の説によれば。

*2:他でも同じことやるぞとか、今度は首都圏につっこませるぞとか恫喝するって事か?

*3:わざわざ北の某国のものなんか使わなくても、米軍が自分で持ち込めるでしょう。それを厚木とか横田とか横須賀で爆発させるとでも言えばよいわけで、わざわざフェデックスに運ばせて、成田で事故る様に工作する意味が分かりません。北の某国が工作しようとしていた、北の某国を許すな、と煽るというのであればまだ理解できますけど。

*4:一時400トンとかいう報道があったのですが、さすがにそれでは飛べません。