ZAKZAKはもはやネットの落書き
曲がりなりにも大手がやってるサイトですが、ここはネットで適当に拾ってきたネタを記事にしていることで有名です。そんななか、とある漫画に関する一部の行きすぎたマニアの騒ぎをさも大きな騒動であるかの様に書き立て、しかも、騒ぎの直後にたまたま作者が急病で(一説では怪我との話もある)休載したのを「中傷によって休載」と煽る記事が少し前に公開されました。
元になった騒ぎの「まとめサイト」やらを見てみましたが、原作を見ている人間ならすぐに悪意を持って意図的に事実をねじ曲げて書かれていることが分かります*1。
でまあ、ZAKZAKというのは産経新聞社の夕刊フジのWeb版みたいなものです。産経新聞社と言えば、資本金30億超の大企業です。一方の漫画の連載されているのは資本金1000万円の中小出版社の雑誌です。なんか巨大な熊が産卵に上ってきた鮭を記事という鋭い爪でえぐっている光景が目に浮かびます。なんだかよく分からないコメンテーターに「中傷騒動が休載と関係あるに違いない」等と書かせて*2いたぶっているんですから、それが大企業、しかも曲がりなりにも報道の立場にあるものがすることなのかと。この件に関して、漫画雑誌の編集部は休載は中傷とは関係ないと発表しています。そんな発表をするのは異例のことです。
今回のZAKZAKの記事は、ネットで面白そうなネタがあったのでろくに調べもしないでおもしろ半分で載せたとしか思えない記事です。そして、こんな無責任なテキトー記事でも、この漫画や出版社にとっては致命傷になりかねません。事実かどうかなんてものはもはや関係なくなり、騒ぎだけが一人歩きしてゆくのですから。
陰謀論は好きじゃないですが、もうZAKZAKってのは、ネットに対して良く思っていない新聞、雑誌業界が、ネットってのはこんなにひどいものだ、ということをアピールするためにわざとこういうことをやってるんじゃないか、と思ってしまいます*3。