JALがA350 XWBを導入、か?_
順調に開発が遅れているB787を55機発注しているJALが、その一部をエアバスのA350 XWBに振り替えることを検討している、という報道がされている。
現在、JALは確定35機、オプション20機のB787を発注しているが、そのオプション20機をA350 XWBに切り替えるという話が出ているようだ。今まで、JALもANAも、機種を統一することで部品や整備などの様々なコストを削減するというコンセプトで、使用機材の統一を進めてきた。これはいわゆるLCC、低コストキャリア(日本では格安航空会社)がよく行う手法である*1。
しかし、今回のB787の調達遅れ等から、統一することのリスクから考えて方針展開を図るのではないかと言われている。特にJALの場合、JAS統合により少なからずエアバス機を所有しており、そのパイロットや整備陣をボーイング機に転換するというのももったいない話である。プロペラ機をDHC-8に統一した結果、点検のために欠航せざるえなくなった苦い経験も影響しているかもしれない。
あるいは、JALとANAしか発注していない短距離線仕様機(B787-3)を止めてしまうというのもありかもしれない。A300-600Rの標準座席は266席(JAL国内線仕様は292席)で、A350-800と同規模だし、導入機数もA300-600Rは22機とちょうどいい。長距離を飛行する国際線ではB787、国内線はA350 XWBという棲み分けも有りかもしれない。
まあ、なんにせよ、A350 XWBは現在設計段階で最終的な仕様も未確定であり、導入されるのは当分先なので、いますぐどうと言うことはないだろう。