B747-200が明日、引退

と言っても日本の定期便からであって、世界ではまだ飛んでいるところもあるだろう。今朝の朝日新聞を眺めていて見つけたのが下の記事。でまあ、それ自体は色々思うところはあるのだが、それよりも先に記事の中の細かい部分が気になってしまった。

asahi.com:短こぶの「ジャンボ」200B型、31日ラスト飛行

「ジャンボ」の愛称で親しまれ、大量輸送時代の主役だった大型ジェット機ボーイング747。その旧モデル(在来型)旅客機で、こぶのように盛り上がったコックピットが特徴の「200B型」の国内最後の1機が、31日にラストフライトを迎える。

うーん、なんか新聞記者って文章書くのが上手そうで、実際下手に見えるのはなんでだろう。それとも、単に事実誤認してるだけなのかな。ジャンボを知っている人なら盛り上がったこぶの部分がコクピットだけではないことは知っているだろう。もちろん、盛り上がった部分にコクピットがあることも確かなので、嘘を書いているわけではないと言うのかもしれないが、こういう部分がすごく気になるのは、自分が曲がりなりにも理系だからか? 自分なら「盛り上がった2階席」とか「アッパーデッキ」と書く。

日航は旅客では10機残るが、9機は「300型」という改造モデル。トレードマークの「こぶ」が後方に長くなるデザインに変わっており、登場時のジャンボらしさを残す200B型は、日航の1機だけとなっていた。

これも単に事実誤認なのか。-100,200型のアッパーデッキを後方に延長したタイプは-300型ではなく、-100/SUD,-200/SUDである。だから、-300型を称して改造と称するのはおかしい。-300は製造時からこぶが長いもので、改造してああなったわけではない。派生型を原設計に対して改造と呼ぶことは通常ないはず。だいたい、それをいったら-100型が原型機なんだから-200型自体が改造になってしまう。いや、言いたいことは分かるし、大筋では問題ないのだが、やはり細かいところが気になってしまう。

結局、新聞でのこの手の記事のチェックは文法や誤字脱字レベルのチェックしかできないということか。

下の写真は今年のゴールデンウィークに羽田で撮影したもの。


これがB747-300


こちらは「改造型」のB747-146B/SUD。ちょいと写りが悪いですけど。