おんな城主直虎

いよいよ最終回の1回前、本能寺の変です。タイトルは「本能寺が変」。本当に変な本能寺でした。タイトルの元ネタは特に思い当りません。

結局、なんだったの?

いっそなぞは謎のままにしておけばよかったのに、なぜか本能寺らしきところで信長が家康に与える茶器を選ぶシーンが出てきます。つまり、信長は家康一行を謀殺するつもりなんかなかった、ということになります。

そうなると、光秀が家康にした話は作り話か、あるいは信長の指図の裏を勝手に読んで暴走したかのどちらかになります。が、光秀の話はあまりないので、真相は闇の中です。「時(土岐)は今」もなければ、信長の最期もない、なんとも腑抜けた本能寺でした。まあ、これは報告だけで済ました真田丸も同じですけど。ただ、真田丸はその時点の部隊の信州から遠く離れた京での出来事で、それに振り回される地方豪族の悲哀みたいなものも演出意図にあったと思うのですが、今回、家康は劇中で渦中の人なのですけど。

家康謀殺が光秀の嘘か暴走となると、光秀はなぜ家康にそんな話をしたのか。駿遠三の太守で有力者でもある家康をどうしても取り込みたかった、というのはあるかもしれません。他の織田家の軍団長は自分に従うかは不明ですから、味方は多いほうがよいですし。ただ、家康が信長に通報したりすれば終わりなわけで、そんな危ない橋を渡るかどうか。事前に家康に話す意味が光秀側に薄いような気がします。

結局海ルートはなし

頭と共に猿芝居までして堺から徳川領への第二ルートを切り開こうとしますが、結局、茶屋四朗次郎の「そちらではなくこちら」で伊賀越えがあっさり決定。あのどたばたはなんだったのか。と言うか、頭の一芝居も意味がなく、何がしたかったのかさっぱりです。いや、あの場は頭たちに従って伊賀辺りまで来たところで本能寺の変の報せが入って、「本当に起きたのか!」ならまだ分かるのですけど。

のぶが本多正信

キャスト表記がいつの間にか「本多正信」になっていた「のぶ」の暗躍が今回の一番の見どころだったような気がします。最近出番がなかったですが、最後に出てきました。

伊賀越え時の随員については諸説あり、公式には34名とされており、正信は含まれていません。ただし、正信が随行していたという資料もあります。正信が表舞台に出てくる時期は諸説あり、最も遅いもので本能寺以後、旧武田領をめぐる争いの最中なので、タイミング的にはこれはありかと思います。

いよいよ最終回

来週がいよいよ最終回です。さて、どうまとめるのやら。すごく中途半端な時期になりますが、関ヶ原辺りまで一気に進んで終わるのでしょうか。直虎自身は本能寺の変の年の8月末に亡くなっています。清州会議の1か月くらい後になります。
直虎は生年不詳ですが、有力なのは1536年とされ、1582年で数えで47歳。