NHKスペシャル・人体

第2回は筋肉と脂肪。これらは「臓器」というイメージはないですが、少なくともこのシリーズでは臓器として扱っています。そして、筋肉はともかく、単なる脂身としか思ってなかった脂肪も、メッセージ物質を出しているのだそうです。
「エネルギー十分」のメッセージはまあ分かりますが、「敵が来た」のメッセージを脂肪が送るのも不思議です。そして、食べ過ぎるとこのメッセージによって活性化して免疫細胞が暴走してしまうのだとか。それを防ぐ効果を持つメッセージ物質を筋肉が発するというのも、これまた不思議です。

このシリーズは、今まで人体は脳が司令塔でその他の臓器などを集中管理していると思われていたものが、実は脳も含めた臓器同士が非同期のイベントドリブンの仕組みで動いていた、という逆転の発想みたいな話で面白いです。人体(に限らず生命)って不思議で面白いです。