今日の気になる
今日は事故や事件がなんか続出でした。
東海道新幹線車内で焼身自殺?
油を被って火を付けた男が死亡し、逃げ出した女性も心肺停止だとか。一説にはストーカー絡みという話も流れているようです。他にも重軽傷者が出ているとか。今回は開けたところですが、東海道新幹線なら新丹那トンネルとか、他の新幹線でもトンネルだらけなので、トンネル内でこんなことをされた日には大変なことに。
箱根山（ってどこ？）で入山規制
朝の神奈川県西部で地震があったようですが、午後くらいには気象庁が以下の発表を出しました。
＜箱根山に火口周辺警報（噴火警戒レベル３、入山規制）を発表＞
大涌谷周辺の想定火口域から７００メートル程度の範囲まで影響を及ぼす噴
火が発生する可能性
＜噴火警戒レベルを２（火口周辺規制）から３（入山規制）に引上げ＞
本文は省略。だから見出しに「箱根山」とかにすると勘違いする人が出るでしょうに。まあ、そもそも本当に大涌谷の想定河口域から700m離れれば安全かなんてことは、誰にも分からないのですが。とは言え、気象庁はそれが正しい前提で発表しているのでしょうから、「箱根山で入山規制」なんて曖昧な表現は情報を正確に伝えていないという意味で迷惑かと。
箱根では昨日の夜中（29日0時頃）に箱根でトレーラーが箱根新道から下の県道に落下して積み荷の化学物質が川に流れ込んで鮎に被害が出たとか。
安全神話崩壊?
今回の新幹線の事件（事故ではない）で、危険物が持ち込まれたことについて安全神話崩壊とか言っている人が居るが、そこまでいくともう新幹線がどうのという話ではないです。
例えば、たくさんの人が集まる施設（例えばデパートとかホテルとか）だっていくらでも危険物を持ち込めるわけです。それらには「安全神話はないだろ」って。そりゃそうです。
ただ、そういう意味では今回の事例は新幹線で担保すべき安全の範疇ではない*1という話です。火事が起きても地震が起きても台風が来ても火事が起きても戦争が起きても核兵器が爆発しても「安全」なんてありえないわけで、新幹線が担保すべき安全は通常起こりえる範疇の事態で安全に運行できること、なのです。
それを拡大解釈して安全神話崩壊とか変な話を始める人が居るから困ります。というか、何やらマスコミが騒ぎ始めたらしいですね。どこぞの政治家じゃないですけど、潰した方がよいんじゃないですかね。真っ当なことを伝えられずに、井戸端会議のゴシップネタみたいなことをもって報道ごっこしているだけなのですから。
阿呆が全員の手荷物検査とかバカなことを言い始めたようですが*2。あとは、スプリンクラーがないとかいってる阿呆が居るとか。消化器があるだろ。乗客全員に水かけろって?
今回の件は、むしろ事前の訓練や手順書の通りの対応を行い、大惨事を防いだわけなのですが。新幹線に限らず鉄道車両というのは過去の悲惨な事故を教訓として、様々な対策を蓄積した上で「安全」を確保しているのですよ。
新幹線が安全でないというのであれば、別の交通機関をいくらでもコストをかけて利用してください。あなた方はお高い報酬をもらっているのでしょ。逆に、報道機関の中で暴漢が暴れて死者が出たら、報道機関の管理責任ということでよろしいのですね。
そうそう。またtwitterで今回の事件が新幹線の初の死者だの何だのいう話がまことしやかに流れてますが、もちろん嘘、勘違い、事実誤認です。以下、Wikipediaより引用。
過去に東海道新幹線の車内において、覚醒剤中毒者が刃物で別の乗客を殺害する事件が生じている。他にも1967年には高校生によって「ひかり21号」の一等車座席下に爆弾が仕掛けられる事件が起きた。車掌によって爆弾は発見され不発、事件は未遂に終わった。
というわけで、過去に乗客が死亡する事故が発生していますし、（未遂とは言え）爆発物が持ち込まれたこともあります。その他、飛び込みやらもあります。
週アス
今週も30分かからずに見終わりました。
*1:まあ、危険物探知の仕組みが発達すれば、そういうのも回避できるかもしれません。あるいは、挙動不審な人を検知して警戒するとか。エレベータなんかは怪しい動きをしていると警報を発するという仕組みは現実に存在しますし。
*2:新幹線1本16両で着席定員だけで1300人からの乗客が居るわけです。それが数分に1本のレベルで動いているわけです。まあ、全列車満員じゃないですけど、それにしたってそんなの全員の手荷物検査なんて可能かどうかは常識があれば判断できるでしょう。そもそも、新幹線を止めたいだけなら、わざわざ車内に危険物を持ち込む必要もありません。それなりの火器を持った集団ならば簡単に止められますし、その襲撃を撃退できるような「安全」なんて過剰もよいところです。VIPの移動時の特別警戒ならともかく、常時そんな体制を取ることは不可能です。では、危ないので新幹線を止めますか?
