今週の週アス
アップル/iPhone礼賛特集号です。大幅にページを割いて、大本営発表を載せている特集記事だけでなく、あちこちでアップル/iPhone擁護、礼賛が目立ちます。あ、いつものことか。
iCloud流出の件
コラムのところで記事を引用して流出問題を取り上げています。まあ、コラムを書いている人が技術にくらいので仕方ないのかもしれませんが、秘密の質問に何度も挑戦して失敗しても、ロックされたり、使用者に通知されたりしないシステムについては何も言及していません。2段階認証しても写真データの流出が防げないことも一切触れていません。
シェアじゃない、ユーザの満足感
信者がよく使う詭弁です。今週の週アスにもどっかにこのフレーズが出てきました。
これがなぜ詭弁かというと、シェアを一番気にしてるのが他ならぬアップルだからです。それは、iPhoneやiOSの発表会を見れば明らかだと思います。やれ最初の1週間で何万台売っただの、何カ国で発売しただの、(信者はうれしいのかもしれませんが)一介のユーザには何の関係もない話を延々と続けるのがアップルの発表会です。今回はあまりやらなかったようですけど、それは今後を見据えてのことかもしれません。
売るためならば周囲の迷惑を考えずに店舗前に行列をつくらせて、大人気だと煽る。キャリアにノルマを課して一定の販売数を稼ぐ。日本と中国で段階的に販売時期をずらして、売り上げ台数をコントロール*1。個々のメーカーは自社のシェアを気にしているかもしれませんが、もはやGoogleはそんなものを気にしてはいないでしょう。なにしろ、世界的にはGoogle/Androidが圧倒的ですし、これから伸びる新興国市場で価格面でアップルがAndorid勢を出し抜くことは技術的にもブランド面でも不可能ですから。
そうやってシェアを稼いでる一方、酷かった地図データとか、近年のアップルはユーザ軽視が目立ちます。そんな状態で何が高級志向でユーザの満足感なんでしょう*2。
今のところiPhone6の売れ筋は128GBモデルではなく、64GBモデルだそうです。5Sの時には最上位の64GBが売れたそうですが、もはや最上位機ではなく、そこそこ使える64GBが主流になってきたということです。