今日の気になる
日本標準時を2時間早くする?
この時期になるとサマータイム議論が盛んになりますが、今回はサマータイムではなくて標準時自体を2時間早めるのだとか。仮に実現すると、韓国と日本を移動すると時差が2時間と。
早くする理由は市場が開く時間が2時間早くなると世界で一番早くなるので、金融機関の拠点が東京に移ってくることを促せるのだとか。多分、NYの閉場時間と東京の開場時間がスムーズに繋がるから、と言いたいらしいです。ボジョレーヌーボーとかWindowsの発売みたいな、ある日付が意味があるものなら世界で一番早いことに意味がなくもないですが、連続して開いている市場にある日で一番早いなんて意味はなく、基準はNYというのも動かないですから*1。
何にせよ、サマータイムにしろ、標準時を変えるにしろ、すべての基準となる時間を軽々に変更するのはやめて欲しいものです。昔みたいにお日様に合わせて生活していた時代とは違い、現代はすべて時計が基準となるのですから。「時間制度」を変えるというのは非常に大きな出来事なんですから。というか、現代社会で「時間制度」を変えるというのは恐ろしくて考えたくもありません。2000年問題の比ではないですよ。それこそ、10年ないし5年は計画を立てて進めてもらわないと*2。
話を元に戻すと、市場の利便性のために2時間早めたいのであれば、市場を2時間早く始めればよいだけのことで、それに併せて日本全体の標準時を変える必要性は全くありません。そもそも、今の日本企業に2000年問題を乗り切ったときの体力はないですよ? そんな中、2000年問題以上に影響を与えかねないサマータイムだの標準時の変更だのをできるわけないじゃないですか*3。産業競争力の強化どころか倒産企業がばたばた出てきて国内産業は息の根が止まるんじゃないですかね。サマータイムだってなんだって、各自で勝手にやればいい*4のですよ。みんなでそろってなんてのが今時流行らないでしょうに。オリンピックを招致したとか、時間制度を変えたとか、なんか歴史に名を残したいのかもしれませんが、迷惑なだけです。それよりもっといい考えがありま
す。東京を無くして歴史に名を残してください。東京の存在がそもそも日本の諸悪の根源ですよ。