今日の気になる

世界同一賃金

どこぞの中国の服飾産業の社長がそんなことを言っているとか。まあ、それはそれでいいことじゃないですか。ただ、かの人が言っているのは、各国の事情を無視した単純に為替レートで換算した「同一賃金」かと思いますが、それはどうなんでしょうね。日本国内だって物価は結構違います。ましてや外国とか言ったら。もちろん、分野によって同じ国を比較しても物価の高低も色々ありますが。

で、この人はなんかグローバルの象徴のように言われてます。が、この発想って典型的な日本の社長の発想ですよ。一時期、日本でも成果主義型の賃金制度なんてのが流行りました。今回もかの社長が仕事に付加価値があるなしで1億円か100万円かの両極端になる、みたいなことを言ってます。一時流行った成果主義によるメリハリのある賃金体系の発想そのものですね。で、その日本式成果主義はうまくいったでしょうか?はい、うまくいきませんでした。今の日本企業の状況を見れば明確ですね。なぜなら、能力の高い人に報酬を与えるという名目で、実際にやったのは単なるコストカットでしたから。かの社長の考えもどうせこれでしょう。物価を無視して、付加価値がないのだからお前の給料はこの程度だ、と一方的に押しつけるわけです。