今日の気になる

本日の天声人語

まずは引用。

無人島のために戦争なんて、とつぶやける国がいい。隣国の無法に呆れ、国境の荒波にもまれる海保の精鋭たちに低頭しつつ、小欄、間違っても煽る側には回るまいと思う。立ち止まらせる9月の言葉から▼竹島は日本領と発言したら、韓国紙に極右作家と書かれた岩井志麻子さん。韓国人の夫は愛犬を独島と呼び、妻は竹島と呼ぶ。「痴話げんかはするけど本気ではやらない。夫婦関係も隣国との関係も、そういう約束の上で成立している」▼(中略)▼国民感情を煽る言動、村上春樹さん言うところの「安酒の酔い」に溺れず、ここは心に一拍おいて国柄を示したい。台風が恨めしいが、今宵(こよい)は中秋の名月である。

何が言いたいのですかね。別に無人島のために...とつぶやこうが、煽る側に回るまいと決意するのは自由です。日本は一応どっかの国と違って言論の自由の国ですから。でも、領土問題を痴話げんかと暗に揶揄したり、フクシマの問題に比べれば領土問題など些細なことと矮小化したりするのはどうなんでしょうね。フクシマの問題は長期間粘り強く確かな手を打ち続けていかねばならず、領土問題も同じこと。まあ、朝日新聞が領土問題など取るに足らぬと思うことは勝手ですが、そうやって主観を込めた報道をするのは、結局、戦前、戦中の偏った報道と反対側を向いただけでやっていることは同じでは無いのでしょうか。

文化人とやらの言葉を集めて他人の褌で主観を主観と見せずに語る小賢しさ。領土問題は国の意地のゲームとか、小説家の先生の発言を引用しているが、フクシマは現実と称しているその先生は、一体どれくらい尖閣のこと、領土問題のこと、福島のことを知っておられるのか。

で、結局、朝日新聞、いや、天声人語ではどうしたらよいというのでしょうね。たいした問題じゃないと言いたいらしいことは分かりましたが、で、どうしろと。そうやって、上品ぶって物事が解決するんですかね。