今週のファンタジー・ゴー・江(ゴウ)

三成と家康の話。どうせホームドラマしかやるつもりがないのだから、伏見編は要らないのでは?という気もしますが、伏見と江戸が平行して出てきます。

三成が家康を詰問

番組の頭の方で三成ら(多分、五奉行なんでしょう。誰が誰か分からないので不明ですが)が家康を訪問して縁組みの件を問いただします。あれ、Wikipediaによるとこのとき訪れたのは堀尾吉晴ら三中老となってます。まあ、出演者を増やしたくなかったのでしょう。いろんな所に三成が出てきます。

三成襲撃〜家康の大阪城入り

劇中ではあまり触れられてないような気がしますが、三成が襲われたのは大阪屋敷で、駆け込んだ家康の屋敷は伏見です。その後すぐに大阪城に入ったかのような感じですが、実際には半年ほど経っており、奉行の増田、長束の要請という形を取ったようです。番組では触れてませんけど。
で、その直後に前田利長浅野長政大野治長らが家康の暗殺を企てているとの密告がこれまた増田、長束両奉行からあり、当事者は処分されます。この辺も華麗にスルーされてます。このとき、前田家は「利家とまつ」のまつこと芳春院を江戸に人質に出すわけですが、この辺もスルー。江戸なので江とも合っているかもしれませんから、その辺でホームドラマやればよかったでしょうに、キャストが難しかったんでしょうかね。正直、細川ガラシャよりは江との関係があると思いますが。

いい人、京極高次

初に「人がよすぎる」と怒られている京極高次ですが、上の五奉行と家康の対立の際には徳川邸に参集しています。まあ、劇中ではイケメンでそれっぽくないですが、彼も福島、黒田(長政)らと同様武断派ですから当然ですが。黒田勘兵衛も長政と共に徳川邸に行っているわけで、劇中のように三成を諭すようなシーンがあったのかどうか。
この時点での争いは家康の専横もあったものの、基本的には豊臣政権内での内部抗争ですから、豊臣と徳川の戦とか気にしすぎる江や初がおかしいとも言えます。後に東軍総大将の徳川家康が天下を取ったので関ヶ原の戦いを徳川と豊臣の戦いと考えている人が多そうですが、実際には東軍にも豊臣の武将は山ほど居るわけですし、西軍の総大将はあくまで毛利(実質の式は石田三成)で、この時点で秀頼はなんの処分もされていません。ですから、徳川と豊臣の戦いではないわけです。
なお、京極高次関ヶ原に参陣はしていないものの東軍方です。初は家康からの金品を受け取ったことを気にしていたようですが、おそらく名目上は秀頼から下された形になっているはずであり、戦国武将がそれを気にして家康に味方するなんてことはないでしょう。

呼び方

今まであまり気にしてませんでしたけど、この番組では劇中の人物が他人を呼ぶ時に「徳川殿」、「三成」の様に姓や名で呼ぶのですね。歴史物なんかでは普通は官職で呼ぶので、この頃の家康なら「(徳川)内府」、三成なら「(石田)治部」、「治部少輔」等でしょうか。でも、女性に対しては本名が不詳であることも多いことからか、役職名で呼ぶことが多いようですね。まあ、おね(ねね)に対しての北政所は秀吉を関白殿下、太閤殿下と劇中でも呼んでいたことに準じてのものとしても、茶々の淀の方とか、大蔵卿局とか大姥局とか。どうせ出てこないだろうけど孝蔵主とか。この人、秀忠とも縁があるんだけどなぁ。

五奉行

劇中で五奉行筆頭を石田三成と言っていたような気がするけど、どうだったろう。なんとなく違和感があって気になったので調べたけど、五奉行筆頭は浅野長政です。秀次事件の際に一時責任を負わされて五奉行から離れていますけど。