謎の「へらへら団子」、商品化
農林水産省が平成19年度に行った「農山漁村の郷土料理百選」というものがありました。そこで、いろいろな「郷土料理」が選ばれたわけです。我が神奈川県からも23品目が選ばれているのですが、その中でも誰も知らないと言われたのがへらへら団子です。何でも相模湾側の佐島の船祭りには欠かせないそうなんですが、「全国各地の農山漁村で脈々と受け継がれ、かつ『食べてみたい!食べさせたい!ふるさとの味』として、国民的に支持されうる郷土料理」なのかと言うとどうなんでしょう。
神奈川新聞によると、このほど半年がかりでこの「へらへら団子」が商品化された、とのことなのですが、原材料も製法もオリジナルとは異なるもので、正直、これはどうなんでしょう。似て非なるものとしか思えないのですけど。
ちなみに、23品目の中にはとても「脈々と受け継がれた」とは言えないものも混じっています。海軍カレー、しらす丼、生しらす丼なんて最近のものでしょう*1。タコせんべい、ナシのゼリー*2だって、ここ最近のものでは。生クリーム入り大福はあきらかに新しいです。「サンマーメン」、「牛鍋」だって、農山漁村とは関係ないですね。
しかし、もっとすごいのがあって、「はまさい」には「資料がありません」と記載されています。資料が無くてなんの説明もないものがなんで百選に選ばれているのか、意味不明です。呆れるのは「山菜・野草の天ぷら」って、そんなの日本の農村、山村にはどこでもあるでしょうに、なぜ神奈川なのか? ほかにも「ふきのとう味噌」や「ゆで落花生」も神奈川と関係あるの?という感じです。