旧吉田邸全焼

大磯にある故吉田茂首相の旧邸宅が全焼したとのこと。放火の可能性もある模様。と言うか、おそらく放火なんでしょう。現在人が住んでいないのですから。24時間の警備がされていたそうですが、出火してから警報が鳴って駆けつけるようでは意味がないですね。

このニュースを聞いて思い浮かべたのが、最近、似たようなニュースが多いと言うこと。今月15日には国の重要文化財「旧住友家俣野別邸」(横浜市戸塚区)が全焼しています。こちらも人が住んでいない状態で、報道では不審火の可能性に触れています*1。こちらも防犯センサーがありましたが、異常を示す警報は通報されなかったそうです*2

そして、2008年1月には近くにある「旧モーガン邸」(藤沢市)で火事がありました。こちらも2007年5月に火事があった後に復元を行っていたのですが、全焼してしまいました。産経新聞でも「不審火?相次ぐ歴史的建造物の焼失」と言う記事で、この3件を取り上げていました。

歴史的建造物であろうとなかろうと、放火をするのは許されないことですが、これではまるで「金閣寺」です。形あるものはいつかは無くなるとはいえ、それを燃やしてしまうというのは許されないことです。

*1:続報がないので、最終的な出火原因がわかりませんけど。

*2:重要文化財に設置が義務づけされている火災センサーは以前はあったものの改修時に取り外してそのままだったそうです。