アメリカでF/A-18戦闘機が墜落
サンディエゴの住宅街で、近くの海兵隊基地に着陸するために飛行していたF/A-18戦闘機が住宅街に墜落したのと事。パイロットは脱出し、無事だそうです。墜落したのは複座型のF/A-18Dだそうです*1。洋上の空母で乗り着艦訓練から戻る途中だったようです。この事故で住宅2棟が倒壊、炎上し、住民3名が死亡、1人が行方不明とのことです。
F/A-18は、最近、全機飛行停止して点検を行い、完了したものから飛行再開という話を聞いたような気がしますが、その辺りの関連は不明です。パイロット自体は機械的な故障と言っているようです。パイロットは空母への離着艦資格を取るための訓練中だったようです。海兵隊中尉らしいです。目撃情報では、パイロットは近くにあった高校への墜落を避けようと努力したようですが、結果的に安全なところまでたどり着けなかったのかと思います。
事故機が向かっていたミラマー基地は、映画「トップガン」の舞台となったところだそうです。ただし、現在は別の基地に移転したので、この基地にはいないそうです*2。
飛行停止の対象はF/A-18A,B,C,D型636機で、補助翼とフラップのつなぎ目のヒンジに欠陥の可能性があるため点検を行ったとのことです。この報道がされたのは今年の10月30日です。
F/A-18はアメリカ海軍、海兵隊で採用しているほか、オーストラリア、カナダ、フィンランド等8ヵ国で採用されています*3。日本でもF-4EJ改の後継機としてF/A-18E/Fも候補*4となりましたが、色々あって選定が先延ばしされたので、結局F-4EJ改を今でも使っています。
で、こういう事故が起きると、すかさず在日米軍や自衛隊に対するネガティブキャンペーンが始まるんですよね。住宅地の近くの基地は危険だ、とか。本当に近くの住民が騒ぐのならまだいいのですが、えてして、まったく関係ない人達だったりするわけですけど。圏内でも同型機の離発着がある厚木基地辺りに、そういう人達が終結するのでしょうか。当然、我が地元横須賀も「危険な空母は出て行け、基地を返せ」と騒ぐ人達が来るのでしょうけど。