踏切に入って撮影していた男性がはねられ死亡

報道によると、29日午前9時10分頃、茅ヶ崎市内の東海道線の踏切で、上り寝台特急「富士・はやぶさ」が信号機の異常*1で停車した。線路内を点検したところ、20〜30代の男性*2が倒れていたため救急隊を要請したが、男性は死亡していたとのこと。男性は踏切内に三脚を立てて写真を撮影していたそうで、倒れた三脚を直そうとして別の列車と接触したらしい、とのこと。

その接触した列車は止まらなかった様なので、通過中に振動か何かで倒れた三脚を直そうとして、近づきすぎて接触してしまったのでしょうか。

ついに、こういう事件が起きてしまいました*3。「富士・はやぶさ」は来年3月いっぱいでの廃止が決まっているので、最近は撮影している人も多いです。自分も博多駅門司駅で「富士」や「はやぶさ」と、それを撮影しようとしている人達を見かけました。駅のホームで三脚を立てる馬鹿者や、正面からフラッシュを焚く馬鹿者も見ました。房総でSLを見たときには、線路間際まで近寄るバカップルも見ました*4し、その後のニュースで線路に寝そべって撮っていた馬鹿者が捕まったという記事も見ました。「富士・はやぶさ」を撮影しようとして死亡し、あまつさえその正常運行を妨げる*5など、言語道断です。死者に鞭打つべきではないとは思いますが、これに関してだけはそういうことを言っている場合ではないでしょう。

この事故によって、8本が運休、15本が遅れ、1万4千人に影響が出ました。それだけじゃなくて、安全措置のため撮影禁止になったりとか、駅その他の警備のための人件費の増大などの影響が出るかもしれないし、これで「これだから鉄道マニアは...」と関係ない善良なファンまで後ろ指を指される事になりかねません。会社員(正規、不正規によらず)ならば「外に出たとき(客の前に立ったとき)はお前が会社の代表だ」と言われたこともあるかと思いますが、鉄道ファンならば自分がその代表として恥ずかしくない行動を取って欲しいものです。自分の勝手な行動は、自分一人のことではなく、鉄道ファン全体が色眼鏡で見られるのだと言うことを自覚して欲しいものです。

まあ、今は自分勝手の時代だから難しいでしょうね。

補足

死んだのは文部科学省の47才の公務員だそうです。ちなみに、貨物列車だそうです。上の記事では踏切内とありましたが、踏切横の空き地で撮っていて、倒れた三脚を拾おうとして接触したようです。どういう状況だかよく分かりませんが、慌てて取ろうとして周りをよく見なかったのでしょうか。個人的には、こんな晴天の昼間に三脚を使う必要性がよく分かりませんが、駅のホームの端とかでも三脚を構えてる人が居ますね。手ぶれするような状況じゃないので、構図を固定したいのかな。

問題の踏切はGoogleStreetViewで見えますが、線路のそばに空き地はないですね。フェンスの付いた駐車場があるくらいでしょうか。強いて言えば、ミラーの置いてある民家と線路の間のところでしょうか。でも、ロープ貼ってあるから、通常はこの中に入って撮影しないとは思いますが。それとも、ここじゃない?*6


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*1:踏切の障害検知のこと?

*2:別の記事によると、近くに住む40代の男性とみられる、とのこと。

*3:まあ、今までもあったのでしょうけど。

*4:SLから汽笛を浴びせられました。

*5:同列車は安全確認のため、35分程現場への停車を余儀なくされました。

*6:茅ヶ崎よりにもう1個踏切がありますが、そちらは本宿町じゃないと思いますので、こちらだと思うのですが。