小泉純一郎引退

自由民主党所属で元総理大臣の小泉純一郎が政界を引退する(次の衆議院総選挙には出ない)と発表したそうです。後継は芸能人やってる長男ではなくて、次男だそうです。Yahooニュースのコメントで「また二世議員誕生か」とか書いてありましたが、小泉純一郎自体が三世議員なのに何を言っているのやら。

だいたい、二世だか四世が政治家ならともかく、議員となる(つまり、この次男が当選する)かどうかは微妙でしょう。彼は地元での知名度は全くなし。市外の人は横須賀市民は小泉純一郎という人を支持していると誤解している*1かもしれませんが、自民党の候補、あるいは、保守系の候補である小泉純一郎を支持していただけです*2。小泉が居なくなったらば自分が出ようと思っているであろう県議も思い浮かびますし、そうなると所詮一匹狼の小泉ですから、その次男なんかの出る幕がない可能性も割と高いでしょう。

小泉人気の残滓がある次の衆院選ですら五分五分、その次の衆院選はたぶん公認は出ない*3んじゃないでしょうか。仮に自民党の唯一公認の候補で出たとして、さて、小選挙区制の神奈川11区で当選できるのかどうか。民主党がそれなりの候補を送れば、今の勢いならば民主が議席を取れるかもしれません。まあ、小泉時代が長かったので民主党もろくに地元地盤の政治家を育てられていませんから、参院からの鞍替えか、よっぽど大物を連れてこないと無理かもしれません。なにしろ、神奈川11区は保守王国ですから、いわゆる無党派層と、本来は自民支持だけど今回は民主に入れてやろうという層を取り込まないといけないですから。それで10万票動かしたら勝てるかも。

ちなみに自分は民主党嫌いですから誤解無きように。

*1:Wikipediaの神奈川2区の解説に「小泉純一郎が圧倒的な地盤を持つ」とありますが、それは間違いです。書いたのが市外の人か、余所から来た人なのでしょう。確かに、小選挙区になってからの選挙では小泉がずっと一人勝ちですから、事情を知らない人ならばそう思っても無理はありません。

*2:少なくとも、昔から横須賀に住んでいる人間ならば小泉はヨソ者扱いです。中選挙区時代の神奈川2区では、小泉事務所は横須賀ではなく川崎にありました。なぜならば、横須賀には保守系の大物が居たので、小泉はその大物の末期まで横須賀ではろくに票が取れませんでした。だから、飛び地選挙区の川崎の方で票を稼いでいました。何しろ「変人」でしたし。

*3:公認を一人に絞る場合。2人に出すならば別です。でも、そんな余裕は今の自民党にはないでしょう。せいぜい、比例名簿に載せるくらいがいいとこでは。