空母ジョージ・ワシントンとヘリコプター

朝からヘリが飛び交ってます。家を出てから5分ほどの間に3機ほど。通り過ぎるだけでなくて緩く旋回していたりするのでうるさいです。家の辺りは羽田から西に向かう飛行機の通り道とは言え、飛行機はすぐに通り過ぎるし、かなりの高度があるのでよいですが、ヘリはバタバタと比較的低空をのんびり飛んでいくのでうるささひとしおです。まあ、航空祭とかの距離でヘリが飛べば、こんなもんでは済みませんけど。

横須賀駅から湾口の方を見ましたが、こまい船がいくつか見えました。

今回は初入港のせいか、普段なら訓練のために厚木等の陸上基地に移しているはずの艦載機を甲板に載せたまま入港したみたい*1

何にせよ、横須賀市民は大変迷惑しております。米軍や原子力空母だけではなく、反対反対と叫ぶ市外の方々に。事故が起きれば横須賀市だけの問題では済まないのは確かなので、反対を叫ぶこと自体を止めはしませんが、そういうことはご自分の地元でなさってください。(横須賀以外の市民が多数の)市民団体とやらの活動には大変迷惑しております。横須賀市民は空母問題、母港化問題をより現実的な問題として捉えておりますので、あなた方の単なる反対活動には困っております。挙げ句に「市民団体が抗議活動」等と、まるで横須賀市民が抗議活動を行っているかのような報道をされてしまいます。横須賀市民の多くは(少なくとも自分の周囲は)米軍、海自等への不満はあるものの、最終的には共存していくことを目指しております。どこぞのワンマン都知事が大規模地震災害時に米軍の空母を引っ張り出すことを考えているようですが、それこそ、事実上の母港として空母を受け入れている横須賀が考えるべきことです。反対反対と騒ぐだけの人達のせいでそういう現実的な話し合いが進まず、東京という鳶(禿鷹か?)に油揚げをさらわれるのはまっぴら後免です。

補足

TBSニュースでは「地元住民からは反対の声しか聞こえてきません」と報道していたと聞きました。まったく、困ったものです。地元住民には反対者も居れば賛成者も居ればどっちでもいいよ、来るものは来るんだし、と思ってる人も居ます。だいたい、抗議活動をしている人達の多くは横須賀市民ではありません。「地元住民」とは日本国民という意味でしょうか。多分、神奈川県民ですらない人も多いであろう集団を地元住民などと呼ぶのは止めて頂きたいものです。多くの市民は諦めも含めて受け入れているはずです。

朝日新聞東京湾原発が現れた…空母配備、不安ぬぐえぬ横須賀

また、訳の分からない記事が出ています。東京湾原発なんて、だいぶ前から出入りしています。原潜との違いは出力の違い程度で、入港しているときに何かあればどっちだって同じことです。

地元横須賀は、十分に不安をぬぐえないまま米原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)を迎えることになった。

そうやって不安を煽りたいだけですよね。具体的に横須賀市民に対するアンケートも聞き取り調査もやってないんですから。やったら、こんなこと言えなくなりますし*2

市民らは06年と今年に署名活動をし、配備の是非を問う住民投票を求める条例案が市議会に2度提出された。いずれも否決されたが、今春には有権者の約14%にあたる約4万9千人分が集まっている。

この署名は横須賀市民だけを対象としたものでもないし、有権者だけの署名でもなかったはず。それに何の意味があるのでしょう。仮に有権者の何割というのを認めたとして、有権者の7人に1人しか否としていないわけです。まあ、残り6人が是と言ってるわけでもないですけど。まあ、過半数どころか1/3にも満たない署名を提出して何がしたかったのか理解に苦しみます。

そうそう、市民団体とやらは岩国だったかに倣って、住民投票で反対活動をするべく、まずは住民投票を行う条例を作ろうとして、市民に無視されて失敗しています。まあ、仮に条例ができて住民投票を行ったとして、怪しい署名とやらよりも多い票が入るわけもないとは思います。

GWの配備は東京湾原発が出現するのと変わらない。住民の視点に沿った情報開示や防災対策が欠かせない。

横須賀市内には核燃料工場があり、最近、2回も放射線漏れを起こしました。それを知っている人間(別に秘密でもなんでもなく昔から存在しています。会社沿革とか見てませんが、少なくとも15年以上、多分、20年以上前から存在しています)から見れば、何を今さらという話です。原子力潜水艦ならだいぶ前から東京湾を出入りしています。すでに、東京湾に核施設はありました。それになぜ、東京湾原発があってはいけないのでしょうか? 一部の人達は東海地震が発生した場合、断層上にある原発が倒壊して首都圏も大惨事になると煽っています。それなのに大騒ぎするのはおかしいですね。

もちろん、住民の視点にそった情報開示や防災対策は欠かせないでしょう。でも、今必要なのは、危ないから出ていけと感情的に叫ぶことではなく、何かあったときに、どう対応するか。そして、災害時などにどう活かすかです。停泊中の空母から固定翼機の離着陸はできませんし、戦闘機の使い道は状況確認程度しかないでしょう。でも、回転翼機の超大型プラットホームとはなります。相模湾に展開すれば、災害時に必要な施設が不足している三浦半島相模湾側の救難活動に大きな力を発揮するでしょう。もちろん、相模湾から東京湾側へもすぐですし、同じく交通が寸断されるであろう箱根、足柄などの県西部への救難にも力を発揮するでしょう。

*1:空母からの艦載機の離発着は航行状態で行うので、係留中は離着陸できません。

*2:まあ、不安側に煽るような設問で無理矢理市民は不安に思っているという結論に導くのでしょうけど。