コペンハーゲンでSASのDHC8-Q400が胴体着陸、全機運行停止に
27日にノルウェーのベルゲンからデンマークのコペンハーゲンに向かったスカンジナビア航空(SAS)のDHC8-Q400が車輪が出ずに胴体着陸をしたとのこと。けが人は居ない模様。これを受けてSASは同型機の運用を今後一切中止することを決定したとのこと。これは、安全を確認するまでの時限的なものではなく、恒久的なものとのこと。これにより、近距離線を中心に当分の間SASで欠航がかなり出る模様。代替機をリースなどでできるだけ早く調達したいと発表しました。
SASはDHC8-Q400を27機所有*1しています。同クラスの機体はあまり選択肢がないのが悩みどころかもしれません。
これに対し、製造元のボンバルディア社は構造上の欠陥は確認できなかったとして反論しています。
これと関係ある様な無い様な話として、長野の県営松本空港でDHC8-Q400が前輪が出ないため胴体着陸をしたとの想定での消火訓練を28日に実施したのと事。まあ、前日にまさにそういう事故が起きた*2ので、訓練もいつにも増して真剣になったのかも*3。
なお、SASはDHC8-Q400を最初に運用した会社で、同社の機体は2000年から2002年に導入したものです。SASは9月にほぼ連続して2回、10月に1回とDHC8-Q400での主脚の事故を起こしたわけで、整備の問題なのか機体の問題なのかをはっきりして欲しいところ。ちなみにANA系の機体は2003年から、JACの機体は2002年からの導入です。