ANAがスーパーシートプレミアムからプレミアムクラスへ

JALの国内線ファーストクラスへの対抗策でしょう。従来、スーパーシートプレミアム(SSP)はB747,767,777にしかありませんでしたが、B737*1にも設定されます。A320は徐々に退役の見込みのためかやらないようです。B767SSPでは2-2-2でしたが、最近の近距離国際線ビジネスクラス(CLUB ANA ASIA)並の2-1-2になるとか。うーん、通路が凸になるな。

その他、従来は一部のみだった軽食が全便に拡大され、羽田と伊丹ではラウンジが利用できるなど、概ね、JALの国内線ファーストクラスに追随するサービスになってるようです。

今回、この件の発表に合わせて、さりげなくB737-800の導入が告知されました。まあ、登録番号の予約登録で分かっていたことですけど。-700の136席に対して、167席*2となるようです。この座席数はA320と同等で、2008年5月に就航予定。

また、プレミアムクラスの導入を記念して、プレミアムパスが発行される。来年3〜5月と6〜8月に各100枚づつ300万円(税込み)で発売し、ANA国内線のプレミアムクラスの設置路線*3に1年間乗り放題というもの*4。なお、このパスについて、300万円に通常の運賃分が入るのかどうかで憶測を呼んでいる模様。個人的な予想としては、プレミアムクラスの搭乗券は鉄道の特急の様な乗車券と指定券、グリーン券の様な運賃+付加料金という形態になってないので、運賃分を含まないというのはあり得ないと思ってるんだけど。これに300万円を出せる人が、さらに運賃の3万円前後に文句を言うとも思えないという考えもあるだろうが、そう言う人達こそ、そういう細かいところにうるさそうな。

このサービス自体は、自分たちだけいい思いをしている団塊世代*5を狙っているものかと思う。その世代に、運賃別なんてわかりにくいことはしない様な。

*1:ただし、新鋭の-700,-800の次世代737のみで、737-500には付かない

*2:プレミアムクラス8席、普通席159席

*3:と言うか、プレミアムクラスの有る便と言った方がよい様な。プレミアムクラスが1便だけ有る路線とか有るけど、その場合に他の便にはこれで乗れないのだろうし。

*4:搭乗マイルはきちんと付く。100%のボーナスマイルも付く。新制度のプレミアムポイントや、SSP搭乗時のボーナスマイルについては不明だが、まあ、付くのだろう。

*5:自分たちの後の世代をリストラや成果主義でぼろぼろにし、自分たちだけ高額な給与を得た上で退職金も年金ももらい、さらに延長雇用で会社から金をむしり取って現役世代を苦しめる富裕層の方々